平成22年2月22日は、私が失職した日です
私が退職したのは平成22年2月22日です。
2ばかり並んでいたので、忘れたくても忘れられませんね(笑)
その時は、まぁ先の見通しゼロどころか、マイナスでした。
だって、肝心の健康を損ねていたのですから。
単なる退職よりも、ダメージは大きかったと思います。
いつ治るかわからないわけで、
そうなると、転職活動どころではないのです。
あの時、私を唯一救ってくれたのは、実家暮らしであった事ですね。
実家で暮らせるという事は、やはりセーフティーネットだという事です。
多少の貯金と、株売買の経験
勿論、多少の貯金はありました。
「(衣)食住」は親がかりでしたが、医療費、雑費など、親に借りる事もなく
当面は何とかなりそうでした。
(ずっと、そのままというわけにはいかないにせよ)
あと、完全に絶望はしていなかったのは、
私は学生時代から、株売買の経験が多少あった事です。
自分が働けなくても、騰がりそうな株を買って、短期で売れば
数万円は稼げます。
長期的に稼ぎ続ける自信も、勝ち続ける自信もありませんでしたが
もし、自分の体を動かす以外に稼いだ経験がなかったら
どれほど、絶望していたかと思うと…。
やはり、多少でも株の経験があった事で救われました。
ただ、私は元々デイトレ目的で株を始めたわけではなかったので、
「デイトレが体に悪い」という事を、この時初めて知りました。
体調が悪くて養生しているのに、本来投資に回してはいけないお金
(余裕資金ではなく、絶対失くしてはいけない手元資金)を使って、
デイトレをしてしまうと、寝ていても「株価が下がってるんじゃ?」と
何度も、うなされて、
ハッと目覚めて、証券会社の画面をチェックしてしまうのです。
これでは健康な人でも病気になります(笑)
そんなわけで、デイトレみたいな事は、ほんの少ししかしていません。
それでもまぁ「半病人でも、寝転びながら、数万円稼ぐ方法がある」事は
知らないよりは知っていた方が良かったとは思っています。
ブログを書いていたので、ネットが使える
それから、私は、収益化はしていなかったとは言え、
ずっとブログを書いていました。
5年以上前からアフィリエイトやアドセンスなど「ブログで稼いでいる人がいるらしい」
位の事は知っていたので、
ネットで、何とか稼ぐ方法はないかな、と思いました。
勿論、こういう事を考えたのも、仕事がほとほと嫌になったとか
そういう理由ではありません。
単に、半病人が、自分のペースで、親に借金とかしないで
何とか生きて行く方法はないか、そればかり考えていたのです。
まぁ、そこからこのブログの開設までは、まだ時間が掛かっていますが
ずっと、ヒントになりそうなブログを探していましたね。
これも、芸は身を助くみたいなもので、もし、一度もブログを書いた事が
なければ、思いつきもしなかったかもしれません。
ブログの収益化を始める
最初はアフィリエイトもしてみたのですが、大して売れませんでしたね。
何か、当時から、記事より、テンプレートのカスタマイズばかり
やっていたような(笑)
いくつか試行錯誤の末、私に一番「ハマった」のが、ポイントサイトの
紹介でした。
理由は単純でして、
● アフィリエイトは私だけが得をする
でも、
● 「ポイントサイトなら、紹介された人も買い物の度にポイント還元があるので
友達も得をする」
というWin-Winの関係であるに気付き、友達もハッピーにできるじゃないか!
と、紹介記事を書く事に自信が持てたのです。
※未だに私がアフィリエイトより、ポイントサイトの紹介の方が得意なのは
「自分だけ得をする事」に罪悪感があるのだと思います。。
そこで、収益化していなかったブログの方で、自分が新しいブログを
始めた事を書きました。
ありがたい事に、興味を持ってくれる人が何人かいました。
今はお付き合いが途絶えた方もいますが、多分、今でも、その時紹介したサイトを
利用して頂けている筈です。
ブログが軌道に乗って、開業する
最初のブログタイトルは「1年間に30万ポイントを貯める方法」だったか…(笑)
とりあえず、最初は自力獲得ポイントを含めて、その程度だったのです。
それでも、私には素晴らしい出来事でしたね。。
体調は決して万全ではなく、辛い時は休みますし、横になったり、
逆に夜中に作業したり、
結局「長時間の連続作業はできないが、断続的ならできる」という
マイペースな時間配分で働くしかありませんでした。
そして色々勉強して、沢山紹介できるようになり、開業に至りました。
開業してからも、釘抜地蔵でご祈祷を受け続けているように、
体調面は、完全に元に戻ったわけではありません。
ですから、マイペースで働く、というフリーランスが
私にできる精一杯、という事になりますね。
本当に、体調面だけですか?
仕事に悩んでいる後輩から何度もメールが来て
「前職(同業他社含む)に戻られないのですか?
前職に戻られないのは、本当に、体調面だけですか?」
と、同じ事を聞かれました。
私はその度、「そうだよ」と返信しています。
内心では、
「絶対に戻らない、仕事が嫌とかではなく、自分のペースで働きたいから」
と思っていますが、言っていません。
理由は、
「働ける程度に健康な人が、フリーランスになる覚悟なんてあるわけない」
「働く体力がある人は、勤め人の方がラクだ」
と思っているからです。
厳しいようですが、
収入の保証も、成功できる保証もないわけですから、覚悟が必要です…。
本当の本気でその覚悟や情熱がない人が
(私は「在宅ワークしかない」と追い詰められたので、仕方なく発揮w)
副業ならともかく、本業でやっていけると思っていません。
令和2年2月22日、退職して丸10年が経ちました
また2ばかり、並んでいるのが、不思議な感じではありますが、
平成22年2月22日に仕事を辞めた私は、
令和2年2月22日に退職して丸10年を迎えました。
丁度、令和元年の確定申告も済ませたばかり…。
私は、会社を辞めて10年経ちましたが、
もう前職に未練なんか全くないですし、
収入的にも前職に戻る必要はありません。
寧ろ、お金の大切さに真剣に向き合わざるを得なかったおかげで
以前より経済状況はよくなりました。
気まぐれではなく、計画的に投資に回していく、強制的に
退職金を積み立てて行くなど…
OLだった頃は見て見ぬフリをしてきた事を
自力でやるしかなくなったからです。
10年を振り返って…
この10年、完全に幸せだったとは言いません。
何しろ、働いていた頃は、年に3回旅行に言って、それ以外にライブで遠征する事も
あったからです。体力があるって素晴らしいですね(笑)
あと、体調を最優先する余り、友達と約束ができなくなりました。
ドタキャンすると悪いからです。
(ドタキャンOKの友人とだけ会っていますけど、正直、ドタキャンしそうで緊張します)
まぁ逆に言えば、家族とこんなにお出かけするなんて…という位
家族と近場に出掛けます(すぐ帰宅します(笑))
家族には、夕食時に「今日で丸10年なんだ」という話をしました。
家族は「そんなに経ったの?」と驚いていました。
まるで、自分の才覚だけで、今日までやってきたように勘違いしそうですが、
冷静に振り返ると、私を絶望させなかったのは
「実家暮らしであった」という事がものすごく大きかったです。
多分実家暮らしでなければ、すぐにお金が必要だったでしょうし、
デイトレどころではないし、ブログで云々なんて、呑気な事を考えている場合では
なかったでしょう。
でもやっぱり、今が幸せだとハッキリ言える
平成22年2月22日の私に教えてあげたい。
10年後の、令和2年2月22日のあなたは、ちゃんと
「今の方が幸せだ」と、心から言えているよ、と。
● 実家暮らしはセーフティーネット
● 多少は貯金があった事
● 学生時代から株売買をした事があった
● ブログを書いた事があった
● ネットで稼ぐ方法を聞きかじった事があった
● 前のブログの読者が、最初の登録者になってくれた
● 在宅ワークしかできないという覚悟
この7つのどれが欠けても、こんにちはなかった筈です。
平たくいうと、
実家暮らしなので、試行錯誤の為の若干の余裕があり、
株売買ができる程度には「勤労所得以外の所得」を知っていて
ブログを続けられる程度の根気と最低限のITリテラシーがあって
「もう自宅で働く以外にない」と追い詰められた…という事ですね。
簡単に独立しろとは言えない
「満員電車に乗る事もないし、嫌な人と席を並べる事もないよ」
「そんなに嫌なら、辞めて、独立すれば?」
「ネットがあればどうにでもなるよ」
フリーランスで成功している人が、たまーにネット上で、そういう発言をされるのを
聞く度「ちょっと違うんじゃ?」とモヤモヤします。
わざわざ他人が背中を押さなくても、
自分の事は自分が一番わかっている筈で、
そういう人は、とっくに、フリーランスになっちゃってると思うのです。
※私は、仕方なく、フリーランスになりましたが、
まぁ上記の7つの条件に恵まれていたので、何とかなりました。
繰り返しますが、なりたくて、なったわけではありません(笑)
10年後も幸せだったと言えるように…

売れてるYouTuberみたいに「好きな事をして生きて行く!」みたいな
カッコイイ事は言えませんが、
「あの頃は良かった、自分の人生は失敗だった」
と、投げやりにだけはならないで下さい。
今はネットがあります。
ネットがなければ、私は絶対に10年前に人生詰んだと思うのです。
どうか自分の強味を探して、
色々試行錯誤して、少しでも自力で稼ぐ道を見つけて下さい。
私も10年後も幸せだったと言えるよう頑張ります。
くじけそうになったら、この記事を読み返そうと思います。
PS.
大切な読者様に
つまらない自分語りをお聞かせしてしまいましたが、
平成22年2月22日と、令和2年2月22日
が、私にとって特別な日である理由を書いておきたかったのです。