宮沢りえ主演の映画「紙の月」を観てきました


宮沢りえ主演の映画「紙の月」を観てきました。
いつも行く映画館で上映していなかった為、郊外のイオンシネマへ…。

でも、まさかの水曜レディースデーが廃止で、1800円支払う羽目に…。
わざわざ水曜に行ったのに(〃_ _)σ∥イヂイヂ…

イオンカードを持っていると300円引きになるそうですが、今年は
Yahoo!JAPANカードを作ったので、これ以上、カードを作るのはちょっと…。

来週は相葉くんの「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」を観たいので、
レディースデーが廃止は、地味に痛いです^^;

紙の月はドラマ版もあるのですよ


この映画は、女性が好きなストーリーだと思うので、レディースデーがない今、
館内は、予想通り、とても空いていました。

実は、私、この映画のドラマ版を見たばかりなので、
ストーリーを大体、知っていました。

でも、小悪魔な窓口役で大島優子とかも出演しているので、
ドラマとはストーリーが違う面もあるのかな、と思い、映画も観てみる事に…^^

ここから先は、ネタバレ致しますので、ストーリーを知りたくない方は
お読みにならないで下さい。

宮沢りえが地味な銀行員に…


宮沢りえ演じるのは、子どものいない専業主婦から、銀行の契約社員で外回りを
する仕事を始めた「梅澤梨花」(面倒なので、宮沢りえ、で書きます)

いくらなんでも、制服がださすぎる…。
後半とのギャップを出す為か、とにかく、地味で化粧っけのない、宮沢りえ。

夫は田辺誠一、いたって穏やか。関心は上海転勤に備えた語学の勉強など。
妻の稼ぎをバカにしている設定ですが、嫌味も大した事がないレベルでした。

この夫の描き方では、
妻が着服したり、不倫にのめりこむ理由に納得できない感じでした。
(田辺誠一は悪くないです、そういう脚本だから仕方ないです)

ただ、妊活に協力しない夫は、とことん妻を冷めさせるのだろうな、というのは
わかる気がします。。

そんなにすぐに浮気するの?何で?


宮沢りえは、得意先の家で、真面目にセールスを頑張っている。

顧客の中にセクハラおじいさんがいて、肩に手を置かれた瞬間、
キャッと小さく悲鳴をあげたところに、現れるのが、
顧客の孫の「平林光太」との出会い(池松壮亮で書きますね。)

池松壮亮は、宮沢りえの通勤の際、後をつけたり…と、接近してきますが、
そこから、ホテルに行くまでの、宮沢りえの心境が全く描かれていないような…。

「ぇ…もう、浮気しちゃうの? 何で?」…共感できませんでした。
→ ちなみにドラマ版では、浮気までが長く描かれていました。

最初は1万円を一時的に借りただけ…


宮沢りえは、デパートの化粧品売り場で、
お金が足りず、顧客から預かったお金の一部を
「一時的に借りて」支払いを済ませるシーンがあるのですが、
軽い気持ちで「一時的に借りる」事が、のちのち、数千万単位にまで、膨らんでいきます。

繰り返し、女子高生時代の寄付のシーンが出てきますが、
その事と、顧客のお金を使い込む事の関連性が、少しわかりにくいですが。

もしかしたら、
寄付の為に、父親の財布からお金を盗ってしまうような、
「行き過ぎた献身」「間違った正義感」みたいな事を伝えたかったのでしょうか?

誰かを助ける為なら、お金を持ってる人から盗って渡しても、
それは正しい事と思い込んでしまうような…。 


大島優子の役どころは、ちょっと不思議な感じ


大島優子が上司と不倫している若い窓口役ですが
「お金を扱う仕事だから、服装とかチェックされてる。」
は、ともかく、
「お金を盗ってしまいそう、抑えられないかも、私の手を見張っていて下さい」
などと言うのですが… 不思議な感じ…。

銀行員でもそういう事、考える人いるかもしれませんが、
思っても絶対口に出さないような…。
と言うか、そもそも「人のお金」と割り切って、大金を前にしても何とも思わない
のが銀行員だと思いますけどね。
いちいちお札に反応しているようでは、銀行員なんて勤まらないでしょうし。。

最終的には、ちゃっかり、結婚退職してたりして、
宮沢りえとは違って、要領の良い役どころでした。

お金による全能感


ラブシーンはそれなりに美しく描かれていて、少ししかありませんから、
観て、嫌な気分にはなりませんでしたので、誰と観に行っても大丈夫です。

宮沢りえが着服に着服を重ねたり、池松壮亮に貢いでいくシーンは、
最初に顧客のお金を着服した時点で、「もう感覚が狂ってしまったんだろうな」と。

池松壮亮との不倫は、お金がないと続かない関係というより、
宮沢りえ自身が、お金による「全能感」がないと、続けられなかったんだろうなと
感じました。

それにしても、最初の化粧品代を支払うシーンで、
「何で、銀行員が自宅に『顧客の現金』を持って帰れるの?」と、疑問に思いましたが
後で、ストーリーを見たら、「営業帰り」の設定だった模様!!

沢山の化粧品を見て、あれだけ説明されるのに、1時間はかかるので、
まさか仕事中だったとは…びっくりしました。。
なんて、呑気な…。。


何故着服が見逃されたのだろう?


リアリティがあるのは、「書損」という、入力ミスなどで預金証書を汚したり
した時に、綴っていく管理が厳しいところ。

その割に、印刷していない預金証書を、宮沢りえが度々、盗んで帰る(自宅で偽造する為)
のは、ノーチェックなのが「?」に。

そこまで「書損」に厳しくするなら、「印刷されていない預金証書」の枚数も、管理しないと
片手落ちでしょ。 
だって、その枚数をチェックしていたら、あの着服は防げたのでは?と、傍目にもわかる感じ。

(多分、銀行員が見て、一番ツッコミどころは「印刷されていない預金証書を管理していない点」
かと思われます。あれこそ金庫に片付けて、毎日数えるべきでしょ?伝票とは意味が違うわけですし。)

宮沢りえが悪い事をしているのに、かばいたくなるのは何故…(笑)
ほんと、早く着服を見破ってあげて欲しかった…^^;

小林聡美が怖いけど、何かすごかった…。


小林聡美は、銀行のベテラン窓口役。
仕事はできるけど、人件費が高いので、銀行から肩たたきに遭っている。

でも、あんな優秀な人を辞めさせるなら、あなたが辞めなさいよ!と
仕事ができなさそうな上司を見ていて、思いました(笑)
何か、いかにもありそうなシーンで、嫌な気分に^^;

そういえば、小林聡美が、休憩時間も経済紙を読んでいて、
宮沢りえが「すごいですね」とか言って感心していましたが
「キャリアウーマンVS主婦パート」の取り組み姿勢の違いが端的に表現されていたシーン
だと思います。

結局、小林聡美が、先程の書損簿から、宮沢りえの最初の着服を見破り、
さらに余罪があると感じ
「定期預金の満期のお知らせ」の郵便物などから、宮沢りえの得意先を訪問し、
次々と、宮沢りえの着服をあばいていく…。

小林聡美は、窓口なのに、勝手に得意先を訪問して調査する時間がよくあるなぁと
若干「?」でしたが、あれは、昼休みの設定だったのかもしれません…。


最終対決!


全てがバレて、2階の小部屋に呼ばれる宮沢りえ。
上司が席を外した時、小林聡美が「土地とかないの?弁償すれば刑事告訴はないかも」
とアドバイスする。

宮沢りえは、「みじめだって思ってるんでしょ?」と返すが
小林聡美は、「そちらこそ、私をみじめだと思っているんでしょう?」と。

あんな大金を使ったのだから、普通はできないような経験を沢山できたんでしょうと。
私なんて、翌日の仕事に響くからと、徹夜すらした事がない、と…。

確かに、宮沢りえは「良い夢を見た」わけで、
真面目な小林聡美は、「朝まで誰かと一緒にいたい」と思った事さえない。
…なので、小林聡美の言いたい事は何となくわかる。

「オンナとしての充実」を、宮沢りえの方が味わった、という事かも…。。


何で、海外に逃げられたの?


一瞬のすきをついて、宮沢りえは、イスで窓ガラスを割り、
2階から飛び降り、捻挫もせず(笑)、走って逃亡する…。

でもその走る姿が美しい。 

その見事な疾走のシーンに、重なるように
若い彼女を作って幸せそうに歩いている池松壮亮の姿などが映し出される。

宮沢りえの孤独や悲壮感が、あのシーンに凝縮されている感じ。

で、警報の音に、上司がとんで来て「追いかけて!」と言うけど、
宮沢りえは、海外逃亡(昔、寄付をしていた国?)…。

いやいや、おかしいでしょ←ここでつっこまない人いるのかな?

銀行は数千万の着服に気付いて、本人が逃げたんでしょう?
逃げたら、警察に言うでしょ、
いくら宮沢りえの足が速くても、飛行機で海外に行く前に、空港で、捕まるでしょ…^^;

(もしかして、それでも、世間への発覚を恐れて、先に家族に連絡して
弁償させようとしていたという事かも?…そんなシーンはないですが)

結論


映画しか見ていない人には、良い映画だと思いますが、テーマ的には、
2時間で描くより、ドラマのように、長く丁寧に描かないと、
説得力に欠ける感じでした。

宮沢りえのせいじゃないです。 彼女はしっかり演じてました。

ヒヤヒヤする表情は、こちらも息をのんでしまいましたし、
浮気して、幸せそうな時も、常に不幸を隠している気配があり、複雑な心境を上手く演じていたと思います。
あと最後の方で、お金の段取りがつかず、
消費者金融に電話するシーンでは、宮沢りえの狂気が伝わってきて、すごく怖かったです。

さすがでした。

小林聡美に何の興味もなかったのですが、今回の映画は、彼女のシーンが
すごく良かったです。

ラストシーンで、ドラマとの違いは、主人公が着服発覚前に、海外逃亡したかどうかです。
ドラマでは発覚前に逃げているので、リアリティがあります。

でも、小林聡美が着服を見破ったり、最後に対決したり、と
この映画の影のキーパーソンなので、映画では、発覚後に、海外逃亡という
設定になったのだと思います。

ドラマを見て、さらに映画館で見て…
結局、紙の月の原作は読んでいないので、角田光代さんの本を読んだら
また、違う感想になるかもしれません^^



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