“盟友”清原逮捕にペラペラ 桑田真澄の言葉に拭えぬ違和感」という、
日刊ゲンダイの記事を、
途中までは「そういう見方もあるよね」と冷静に読んでいたのですが、
最後の言葉を聞いて、とても不愉快な気持ちになりました。

最後に書いてある「まっとうなファン」って誰の事?
巨人ファン?野球ファン?清原ファン? 何だろう、このイヤな表現は…。

※この記事は、清原を批判しているのではなく、
上記記事に反論したくて書きました。


私は桑田真澄のファンです


もう野球は一切見ていないですけれど、私は桑田真澄のファンでした。
(清原のファンではありませんが、別に嫌いではありません)

4日に“盟友”の桑田真澄(47)が会見。「2人で力を合わせて野球界に貢献できる日を心待ちにしたい」などと話したことに対する吉川氏の感想である。
参考:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/174857/1


桑田の事を良く知らない人は、桑田の発言が綺麗ごとに聞こえると思います。
でも桑田は絶対にマイナスな発言をしないのです。

だから全ての人が「清原はもう野球界には戻れない」と言ったとしても
桑田は言いません。

清原が今後、依存から抜けられず、何度も同じ罪で逮捕されるような事があっても、
「もう彼は終わりだ」とは言わない人なのです。

そういう発言に違和感を抱く人がいて当然です。
私も昔は、桑田が「感謝している」しか言わないので、「?」だったのですが、
ポジティブ発言を続ける事で「苦境は何かを学ぶチャンスなのだ」と考えてきたのでしょう。
(後述しますが、
そういう考えをせざるを得ないほど、桑田も苦境を味わってきた人です)

清原は、色んな人を失望させてしまいました。
後で、今回の報道を知った時、もし「ポジティブ桑田」にまで
「終わりだ」と発言されていた事を知ったら、もっと傷つくでしょう。


今回の件は、桑田が助けなかったせいではない。


「事が起きてから、いろいろ言ったって、意味はない。清原から、関わらないでくれ、と言われたのだとしても、恩師や他の友人などの力を借りてなんとかするのが、本当の友達ってもんでしょう。放っておいてくれ、そうか分かった、と手を引いたんじゃ何もやっていないのと同じです。要するに、実際の2人は友達でも盟友でもなんでもなかったということなんだろうね。図らずも、それがよく分かりました」(前出の吉川氏)
参考:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/174857/2


これは、吉川氏が間違っていると思います。
もし報道が事実であるなら、清原は依存状態であり、
桑田がいくら恩師や友人の力を借りたところで、止めさせられたでしょうか?

そんなに簡単にやめられるなら、そもそも、報道が出た時点で、あるいはTV復帰前に
やめられた筈です。
逮捕にまで至ったのは、依存から簡単に抜けられない証左です。

しかも、大抵の犯罪が逮捕で幕を閉じるのに、依存に限っては、
これから一生抜けられない可能性もあり、大変な事態だと言えます。

従って、安易に「桑田が助けなかったから」…というのは筋違いだと思います。


ドラフトのせいではない


そもそも2人は、85年のドラフトでその関係にヒビが入った。PL学園のエースだった桑田は早大進学を表明。ところがいざ巨人に単独1位指名されると手のひらを返して巨人入り。当時の王監督からサインをもらい、巨人からの指名を信じていた清原が涙を流した姿はよく知られている。このドラフトが清原の人生に最初に影を落としたとすれば、そのキッカケをつくったのが桑田だろう。
参考:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/174857/2


早大進学を表明していた桑田が、巨人に指名された途端、手の平を返した…と言いますが、
桑田の、早大卒業後の目標が巨人である以上(しかも当時は大卒でも逆指名がありません)
巨人に入団できる千載一遇のチャンスを、自ら手放す方が不誠実だと思います。

今回の清原の騒動で、よく「ドラフトで巨人に指名されなかった」というのが
出てきますが、代わりに桑田が指名をされた事で、清原が深く傷ついた事は
勿論、わかっています。

でも清原は、お母さまが仰っていたように
「あなたが勝手に(巨人に)恋をして振られたのだ」という事実を受け入れて
プロに入団した筈です。

「桑田が巨人を選んだ」側面ばかり強調されますが、「巨人が桑田を選んだ」という
事実にも目を向ける必要があります。

そして、この時の桑田がどんな気持ちであったか…。
「密約があった」「早大進学を表明していた嘘つき」「清原を裏切った」

かつて江川投手が「空白の一日?」で、日本中から叩かれたように、
桑田のプロへの船出も、ヒールであったのです。
(長い時間を掛けて、江川氏も桑田も、悪印象を払拭していったのです)


人の一生は、何でも自分の思い通りに行く筈がない


ドラフトで意中の球団に指名されないのは、本人の実力不足です。
くじで指名されなかった選手は、運の問題です。

ドラフトでは、スター選手の気持ちが鮮明にわかる為、
「あれで人生が変わった」などと言いがちですが、
「清原の人生に最初に影を落とした」などと言われると、腑に落ちません。

あの時、巨人に指名されていれば、仮に、くじで外れても
清原は納得して、今回のような事にならなかったとでも?

人の一生は、そんなに、何でもかんでも思い通りに行く筈がありません。

5度全ての甲子園大会に出場し、4番でホームランを放ち、体格にも才能にも
恵まれた清原選手は、巨人に行けませんでしたが、それは人生を台無しにするような
出来事ではない筈です。(大怪我をして野球生命を絶たれるのとはワケが違います)

彼は西武ですぐに新人王を取り、巨人を破って、日本一に貢献し、
FANにも堤オーナーにも愛されました。

あのまま西武にいれば、今頃監督になっていたかもしれませんが、
それこそ、今、言っても仕方がないのです。

清原は、自らの意志で巨人を選んだ。


清原は、FAで、巨人に移籍しました。
この件についても
「外様の辛さがあった。生え抜きの選手と差があった。移籍によって人生が狂った」
という意見を聞くと、「だからなに?」と言いたくなります。

両手をひろげて、全面的に受け入れて貰えなかったとしても、
途中から来たのですから、自分の居場所を作る為に、努力するのは当たり前。

裏を返せば、自分を愛してくれた西武ではなく、自らの意志で巨人を選んだのです。

巨人は、全試合、エースと戦わなければなりません。
パリーグではハイライトで、HRを打った所しかニュースになりませんが、
地上波でナイター中継があった巨人戦は、3割バッターですら、打てない7割の姿を
観られるので、批判もきます。

無理をして怪我をしたのも知っています。
辛いリハビリの姿もずっとTVで観ていました。


PL野球部の苦境は清原でも救えた筈


「桑田はすぐ母校へ飛んでいき、名門復活の手助けをするべきだ」
参考:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/174857/3


PL野球部が苦境に陥った時の清原から、桑田への批判ですが、
「そこまで言うなら、清原が行けばいい」と思いました。

PL出身者には、谷繁や立浪、片岡などの名選手がいますが、新聞の一面を飾れる知名度で言えば、
桑田でなくても清原でもいいわけです。


妻も救えなかった依存を、桑田にどうしろと言うのだろう


桑田は『みんなで彼を支えることも必要』と清原の更生に力を貸すようなことも言ってましたが、そういうものは報道陣の前で公言してするものではない。陰から見守り、人知れず手を貸してやるもの。桑田の言葉からは、自分をいい人に見せようという思惑が透けて見えるようで、残念でしたね」(前出の吉川氏)
参考:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/174857/4


そもそも桑田は、野球解説の仕事など、自分が多忙で断る際に、
代わりに清原を使って欲しいと推薦していたのです。

その仕事をすっぽかしたり、手を抜いたりした為に、桑田に注意されたのです。

私は依存について知識がないのですが、恐らく清原の更生は大変難しいものになるでしょう。
小さな仕事であれ、回してくれるとしたら、桑田しかいないかもしれません。

実際のところ、球界・芸能界など、殆ど全ての人に見捨てられた人間に対して、
更生への手助けをしたい、と言ってくれる人をありがたいと思うべきです。

確かに、吉川氏の言うように、二人は親友ではないかもしれませんが、
妻も救えなかった依存を、桑田にどうしろと言うのでしょう。

それから
「自分をいい人に見せようという思惑が透けて見える」というのは
桑田という人間を知らなすぎなのです。

良い人に思われたくて言っているのではなく、彼は
1%の可能性すらなくても「終わりだ、と言わないだけ」なのです。


マイナスの感情を持ち続けていると、人生が暗転する


清原は、ドラフトでの一件や、FAでの移籍で苦しみを味わいましたが、
桑田も苦しみの点では負けていません。

入団時の悪役に始まり、登板日遺漏問題が取りざたされたり、
投げる不動産王と言われ、10億の借金を抱え、裁判になったりで、
自殺を考えた時期もあったようです。
社長令嬢と結婚した時は金目当てと言われていましたっけ…。。
桑田の投手人生は順調でしたが、27歳の若さで大けがをしています。
でも
何か思い通りに行かない出来事があっても、坂道を転げ落ちるか
踏みとどまるかは、自分自身です。

一時、人を恨んだりする事はあっても、
ずっとマイナスの感情を持ち続けていては、人生も暗転します。

「子どもに会えずに泣いていた」と聞くと、気の毒になりますが、
会えない状況を招いた責任が自分にはないか?という視点がないと、
「可哀想な自分イメージ」から脱する事はできないでしょう。

最後に…
清原氏が、依存から脱してくれる事を願っています。
あなたは今でも球界の大スターであり、夢を与えた人であり、
多くのファンがあなたを応援している事を忘れないで下さい…。

まだ書き足りませんが、また後日、機会があれば…。