戻り川心中が電子書籍化されていました!


連城三紀彦さんの「戻り川心中」を久々に読みました。
ほんと、電子書籍最高。。。



もし、電子書籍じゃなかったら、もう一度、読もうと思っても、
腰が重かったと思います。

だって、今は、本1冊増やすのも、躊躇しているからです。
その点、電子書籍なら、データなので、場所は一切取りません。
その上、夜中に思い立っても、1分以内に、購入して、読み始める事ができます。

こんな時代が来るなんてね。。
子供の頃、文学少女だった私は、文庫本を沢山持っていて、どうしても捨てられない本を
除き、時々、友達にあげていました。

取りに来てくれる人限定でしたけど、あげるにも、余りに重く、手伝ってくれた父が、
私の本棚から本を出しながら、
「本当にこれ、全部読んだの?」と驚いていたのを、よく覚えています。


本を読み過ぎて、小説を書くのが夢だった子供時代


今は、ビジネス書とかを読む機会の方が多いです。
沢山読んだ後に、何か書きたくなるのは「インプットとアウトプットの関係」ですね。

当然に、若い頃の私は、小説を読み過ぎた為に、
自分でも何か書きたくなったりしました。

でも、大学は文学部ではないんですよ。
文学は年を取ってからでも出来ると言われました。
(年を取ってから学んだ方が良く理解できる、とも言われました、とにかく、
文学部への進学を全力で阻止されました…)

その場は納得したものの、しかし、私が別学部に進学した裏の理由は、
「小説を書くために、世の中の事をもっとよく知りたい」というものでした。

にも拘わらず、実際進学してしまうと、興味関心が小説から外れて行きました。
忙しくて読む暇がないというより、大学で勉強している分野の本の方が
当時の私には、面白くて仕方なかったからです。

ただ確実に、進学した事で、世の中を知る訓練をする事はできました。


小説を書くのを諦めたのは、戻り川心中が見事だったせい


その後私は、当初の野望(?)など、すっかり忘れ、さらに進学し、
小説を書くどころか、読みもしない生活を送っていました。

でも、小説を書くのを諦めた、決定的な出来事が一つだけあって、
それが「戻り川心中」だったんです。

戻り川心中が入っている本は、5つの短編からなっていますので、
厳密に言うと「5作全部に打ちのめされた結果」と呼ぶべきかもしれませんが。

何て美しい日本語なんだろうと。
もう最初から最後まで、次から次へと、美しい言葉しか出てこないんです!
何て語彙力。 これが天性の才能というもの?  

自分がどんなに努力をしても、こんな美しい文章は絶対に書けない、と
ハッキリわかる程の、力の差を感じました。
いや「追いつけないという絶望」という表現の方が適切かもしれません。

子供の頃は、太宰治とか芥川龍之介とか、いわゆる文豪の小説をよく読んでいて
(太宰が芥川に憧れている、と知ったので、太宰 → 芥川の順番になりました)
少し大きくなると村上春樹のエッセイとか(勿論小説も)
好んで読んできましたけど、
「美しい日本語・美しい文章」という意味で、ここまで引き込まれた事が
なかったのです。

※ちなみに私は、三島由紀夫を読んでいませんので、これから、もっと打ちのめされる
機会もあるかも^^ 三島を避けた理由は単純で、太宰の斜陽をバカにしているのを読んで
嫌いになったからです。惜しい事をしました。三島は読むべきでしたね。。


ブログのおかげで、小説を読んで貰えた…


卒後、前ブログを開設した時の、当初の目的は、小説を書く事でした。
ブログタイトルも、途中で変えるまでは、小説のタイトルだったんですよ。

その小説は、一部女性に人気がありました(笑)

まぁ読んで下さっていた方も、まさか書いている本人が、元小説家志望なんて
夢にも思っていらっしゃらなかった事でしょう。
普通の子が書いているにしては、なかなか面白いな、程度だったかと。。

でも、ほんと、良い時代ですよね。
ブログが出来る前は、小説を書いたところで、誰にも読んで貰えなかった筈なのに
今は、書きさえすれば、少なくとも、数人の目には止まります。
とんでもなく、ハードルが低いですよね。

私の書いていた物は、お金を貰えるレベルではなく、完全に趣味の域でしたが
ブログのおかげで、思いがけず、幼い日の夢が、ちょっぴり叶ったわけです…^^


自分の成長を知るも…理由は不明(笑)


さて、もう本当に、いったい何年ぶりに「戻り川心中」を読んだ事か…。

ドキドキしながら、読み返しました。
また打ちのめされるのかな、って。

でも最後まで読んでも、昔ほど、ショックは受けませんでした。

結局、大学で文学を学ばなかったし、進学後は小説も殆ど読まなかったりで、
私の文章力も感受性も、成長するどころか、退化してるんじゃ?と思っていましたが
そうでもなかったようです。

一体どの表現に「すごい!絶対こんな文章書けない、真似できない。何て事!」と
ショックを受けたのか、わからない程、スラスラと読み終わりました。

これって…
私の語彙力があがったという事? いつの間に?笑

勿論、素晴らしかったですし、
「あー、この表現は、ちょっと思いつかないな」と思う箇所もありました。
(そして、絶対に、私に、こんな小説、書けません)

でも今の私なら、この本を読んで「あー小説家なんて絶対無理」って
一発で諦めてしまう所までは行かなかったかもしれません。

という事は、やはり、私は、知らぬ間に成長していたのですね。。。
なにゆえに…(笑)


三島由紀夫という宿題…でも電子書籍化されていない…涙


久々に読み返すと、また何か、自分でも書いてみたくなりました。
その前に、先ほど書きましたように、私は三島由紀夫を避けてきたという致命的ミスが
あるので、三島由紀夫を読んでみたいのですよね。
でも電子書籍化されていないのは、何でなんでしょうねぇ、勿体無い。

ちなみに三島作品の中で「春の雪」だけは、小説も、漫画も、DVDも持っています!
(DVDは、妻夫木聡主演で映画化された時のものです)

主題歌が、宇多田ヒカルのBeMyLast(激はまりしました)だったので、
映画館まで行ってしまいました。

大正の上流階級、まさに私の大好きな世界観です。




何で、こんな素晴らしい映画が、オンデマンドで観られないのか、
小説もコミックも、Kindleで発売しないのか、不思議ですけどね。
もっと、皆さんに、観て頂けたらなぁと思います。


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