芥川龍之介にハマり過ぎた高校時代


卒論を書いていた頃、先生に「これで良い、でも日本語がおかしい、特に「てにをは」」
と何度も言われました。

論文は必ず「Wordで添削」してから提出しているのに、
一体どこがおかしいの?と考え込んでしまいました。

でも私は「ハッ」としました。
まさか、「芥川のせいなの??」って…。

私は高校生の頃、芥川の小説を暗記する程、読んでいて、
最初は独特の日本語に違和感を抱きつつ、
そのうち、なんとも思わなくなっていった記憶があるからです。

例えば、彼の著作「大導寺信輔の半生」の一節に
牛乳に育った彼は勿論吸いかたを知る筈はなかった。

cite:『芥川 龍之介. 『芥川龍之介全集・378作品⇒1冊』

というのがあります。


『牛乳「に」育った』は、正しい日本語なのですよ!


芥川龍之介Kindle.png


Wordの校正機能でチェックをすると、
『牛乳「に」育った』という文章には、一切エラーが出ません。

この時、同時に
『思うんです』という文章に校正をかけると『ん』にエラーが出て
右の欄に「くだけた表現(ん)』と出ているでしょう?

『見れる』なんて入力しようものなら、校正で
「ら抜き言葉」としっかり注意されます。

まぁ、メールじゃあるまいし、論文で「ら抜き」はあり得ませんが、
「牛乳「に」」も、すごく変な感じがしませんか?
でも、これ、間違っていないのです!!だって、Wordの校正に引っ掛からないのですもの!

今、私が書いている文章も、完全には芥川調が抜けきっていないとは思いますが、
学生時代は、もっと芥川っぽい文章を書いていた筈です(汗)

たぶん先生に
「Wordの校正に引っ掛からない=日本語として間違っていない」
と主張したところで、
やはり、今の日本人のほぼ99%に「てにをは」がなっていない!
と思わせてしまっては、良い論文とは言えませんよね。

ただ、もはや無意識で、自分で直せず、先生に沢山、訂正して頂いたような…^^;


芥川全集がたった200円で買える時代…


そんなわけで、私の人生に、少なからず「消えない傷跡」を残した感もある
芥川ですが、そこまでハマらせてくれてありがとう、という想いの方が強いです。

昔は文庫で1冊500円位だったでしょうか、私の本棚に全て入っていました。
何度も読み返し過ぎて、悩み事ができた時は、芥川宛てに手紙を書いたり(キモいw)
書いた後で「あー、もう死んでいるから出せない…」ってもっと落ち込んだり^^;
(一生の秘密なのに、ブログには書く変態でっす♪)
今思い出しても赤面モノですが、なんだか、10代の自分が愛おしくもあり(笑)

芥川の本を読まなくなって久しいですが
(本棚を捨てた時に文庫も捨てました)
一応、iPhoneには「豊平文庫」のアプリを入れているので、
著作権の切れた彼の本は、いつでも読めるようにしてあります。

でも、何気にKindle本をチェックしていたら、何と、芥川の378作品がたった200円で
販売されているではないですかっ!

まさか、と思いつつ、購入したら、全部、ぜーんぶ、読めます(当たり前か…)


大人の読書…「歯車」の恐怖を今頃、思い知る


高校時代に、名作と名高い「歯車」を読んでも、イマイチ、心に響きませんでした。
「発狂するのではないか」とか言われても、17歳の私には、
「発狂?…地獄変とか、芸術に酔い過ぎ?」みたいな斜に構えた感じで、
芸術の為に敢えてセンセーショナルな言葉を使っているのかな、という感想でした。

でも、大人になって読むと、例えば、現代で言えば、
TVドラマで観る「若年性認知症」とか怖すぎるし、高齢であっても当然
「もし認知症になったらどうしよう」とか「精神疾患を抱えたらどうしよう」
みたいな…ふと不安になる感じ。わからないでもないのですよね。
(私、この間「涙」という漢字を思い出せず、すごく怖かったです(汗)

そして精神病院に電話しようとしてどうしても出来ない…
それは死を意味するから(この頃は2度と出られなかった様子)とか、
そんな事、一人で悩んでいたら怖いだろうな、って。

ここに書いてある事、もしかして「刺激的な表現で読者を惹きつける為」ではなく、
芥川には、何かしら、思い当たる前兆のようなものがあって、本気で考えていたのだろうか?
その恐怖の為に自殺を選ばざるを得ないほど追い詰められていたのだろうか…
と思うと
「一人の人間が狂っていく過程を自分で書いた!恐るべき小説」と言えるわけです。

ある意味、世界最高の「質的研究」だったりする。

あんなに何度も読んだのに、幼い日に読んだ同じ文章が年齢によって
感じ方が違う…。 
昔、読んだ小説、これからも定期的に読み返したいなと思った次第です。

冒頭に書いた「大導寺信輔の半生」も
本当に大好きだったので、牛乳でも読みながら読んでみます^^
私も母乳が飲めず、雪印の粉ミルク「に」育ったので(笑)
アッという間に読み切る自信がある自分のヲタぶりが怖い(笑)


Kindleで芥川龍之介の378冊分が200円で買える!


Kindleのメモ機能.png


いやぁ、しかし、良い時代ですよねー。
豊平文庫と違い、たった200円でも、Kindle本だから、
● 「検索」もできるし←超重要
● ブックマークも付けられるし
● ハイライトも塗れるし→上の画像参照
● 「メモ」を追記できる → 上の画像の赤く囲った所をクリックすると表示されます
もできます。

検索は確か芥川は「脳病院」って言ってたなーと思ったのですが
1つしかなくて「あれ?」と思って「精神病院」で検索したら、ちゃんと
「歯車」にHITしました。

378冊分でも、検索機能があれば、一瞬で見つけてくれる、ホント、無敵です。

Kindle本はAmazonの電子書籍です。
専用のデバイスがなくても、PCでもタブレットでも、iPhoneでもAndroidでも
読む事ができます。
Amazonのアカウントでログインすれば、複数デバイスで読めるので、
PCで100P読んで、続きはスマホで読んで(続きのページに飛べます)
また、帰宅後、タブレットで続きを読む、など、デバイスを超えて読めますよ。


芥川・太宰・夏目漱石・森鴎外は200円!福沢諭吉・中原中也・カフカはまさかの99円!









他にも、色々揃っていますよ。
とりあえず、買って損はない筈。と言うか、200円で半年は楽しめます♪
中には99円で買えるシリーズもあります。
要チェック → 

ちなみに川端康成は「Kindle Unlimited」ですね。惜しい…。著作権の関係かも?
あと、三島由紀夫は何故か、一冊もKindle化されていなくて、残念です。
お金払うので、電子書籍化して下さい、絶対買います。


PS.こんなヲタ記事、全部読んで下さった方、いらっしゃるのかしら。
本当にお読み頂き、ありがとうございました。大好きです♡